身体を巡った熱が、頭の先から抜けていく。ぺたりとその場に座り込み、倒れこみそうになるのをルルの身体が支えてくれた。
「はい、おしまい!」
「アイリーシャ!」
円の外にいたエドアルトが、大急ぎで駆け寄ってくる。ルルの胸から、彼の腕に引き取られながら、こんな感覚を前も覚えたような気がしていた。
「アイリーシャに何をする!」
エドアルトが、神にくってかかっている。
「我言ったでしょ、強引にちゃちゃっと結ぶよって。だいたい、ルルは、他の人間が呼び出したんだから、アイリーシャとは本来契約できないんだよ。そこ強引にやったんだから多少の不具合は生じるってばさぁ」
「どういうことですか?」
ようやく、落ち着きを取り戻してきた。自分がエドアルトの腕の中にいるのに気づいて頬を染める。
慌てて身体を起こそうとしたけれど、身体に回された彼の腕に、ますます力がこめられただけだった。
「本来、聖獣と契約する儀式ってのは、資格を持った人間が、聖獣を呼び出して契約するわけ。資格を持たない人間が、強引に呼び出したところで契約できないんだよ――まあ、まんまと呼び出されたのもいたけどさ」
「はい、おしまい!」
「アイリーシャ!」
円の外にいたエドアルトが、大急ぎで駆け寄ってくる。ルルの胸から、彼の腕に引き取られながら、こんな感覚を前も覚えたような気がしていた。
「アイリーシャに何をする!」
エドアルトが、神にくってかかっている。
「我言ったでしょ、強引にちゃちゃっと結ぶよって。だいたい、ルルは、他の人間が呼び出したんだから、アイリーシャとは本来契約できないんだよ。そこ強引にやったんだから多少の不具合は生じるってばさぁ」
「どういうことですか?」
ようやく、落ち着きを取り戻してきた。自分がエドアルトの腕の中にいるのに気づいて頬を染める。
慌てて身体を起こそうとしたけれど、身体に回された彼の腕に、ますます力がこめられただけだった。
「本来、聖獣と契約する儀式ってのは、資格を持った人間が、聖獣を呼び出して契約するわけ。資格を持たない人間が、強引に呼び出したところで契約できないんだよ――まあ、まんまと呼び出されたのもいたけどさ」


