こうして、ルル連れでのアイリーシャの出勤が許可されたのだった。
◇ ◇ ◇
書庫の片隅にはルルが飛び越えることのできない程度の高さの柵で、ルル用のスペースを作り、昼寝用の籠が置かれている。
朝、出勤するとまずはルルをそこのスペースに入れる。
中にはおもちゃもあるし、アイリーシャやノルベルトが見える位置にいることに安堵するようで邪魔をすることはなかった。
(やっぱり、ルルには何か不思議な力があると思うんだけど……)
どうやってかケージから飛び出してしまい、アイリーシャのスカートを加えて引っ張りながらルルが激しく鳴くということがあった。
指示された方向に向かってみると、そこで昏睡状態に陥った人を発見したので、やはり何かあるのだろうと思っている。
もうひとつ変わったことと言えば。
エドアルトがしょっちゅう研究所を訪れるようになったということだろうか。時には一日に二度、彼はここに訪れる。
もともとアイリーシャがここで働くようになったのは、アイリーシャならば他の人が開くことのできない魔術書を開けるのではないかという期待からだ。
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書庫の片隅にはルルが飛び越えることのできない程度の高さの柵で、ルル用のスペースを作り、昼寝用の籠が置かれている。
朝、出勤するとまずはルルをそこのスペースに入れる。
中にはおもちゃもあるし、アイリーシャやノルベルトが見える位置にいることに安堵するようで邪魔をすることはなかった。
(やっぱり、ルルには何か不思議な力があると思うんだけど……)
どうやってかケージから飛び出してしまい、アイリーシャのスカートを加えて引っ張りながらルルが激しく鳴くということがあった。
指示された方向に向かってみると、そこで昏睡状態に陥った人を発見したので、やはり何かあるのだろうと思っている。
もうひとつ変わったことと言えば。
エドアルトがしょっちゅう研究所を訪れるようになったということだろうか。時には一日に二度、彼はここに訪れる。
もともとアイリーシャがここで働くようになったのは、アイリーシャならば他の人が開くことのできない魔術書を開けるのではないかという期待からだ。


