こうなったら、繋いでおくしかないだろうか。
けれど、ミカルは愛想の悪いルルに気を悪くした様子も見せなかった。
「たぶん、髪の色が怖いんでしょうね。赤というのは珍しいから」
ミカルの髪は赤いのだが、この国で赤というのは非常に珍しい。赤い髪色は、外国の血を引いている人に多く、アイリーシャもミカル以外には見たことがなかった。
「すみません、本当に……」
「いえ、いいんですよ。ですが、もし、本当に倒れている人を見つけることができるのなら、アイリーシャ様と一緒にいた方がいいでしょうね。ここに連れてきますか?」
「え、いいんですか?」
「アイリーシャ様と一緒にいられないのが不愉快で脱走してくる可能性も否定はできませんから、調べておく必要があるでしょう」
「ああ、ルルがいなくなったら、私が探せばいいんですね」
ルルが聖獣の血を引いているなんて、考えたこともなかった。
けれど、ルルが役に立つかもしれないというのなら、考えてみる必要がある。
「そうですか……では、所長の許可をいただいたということで、ルルをしばらく一緒に連れてきますね。単なる脱走癖だったら、私が毎回迎えに行きます」
けれど、ミカルは愛想の悪いルルに気を悪くした様子も見せなかった。
「たぶん、髪の色が怖いんでしょうね。赤というのは珍しいから」
ミカルの髪は赤いのだが、この国で赤というのは非常に珍しい。赤い髪色は、外国の血を引いている人に多く、アイリーシャもミカル以外には見たことがなかった。
「すみません、本当に……」
「いえ、いいんですよ。ですが、もし、本当に倒れている人を見つけることができるのなら、アイリーシャ様と一緒にいた方がいいでしょうね。ここに連れてきますか?」
「え、いいんですか?」
「アイリーシャ様と一緒にいられないのが不愉快で脱走してくる可能性も否定はできませんから、調べておく必要があるでしょう」
「ああ、ルルがいなくなったら、私が探せばいいんですね」
ルルが聖獣の血を引いているなんて、考えたこともなかった。
けれど、ルルが役に立つかもしれないというのなら、考えてみる必要がある。
「そうですか……では、所長の許可をいただいたということで、ルルをしばらく一緒に連れてきますね。単なる脱走癖だったら、私が毎回迎えに行きます」


