髪飾りのリボンと、髪の色を真剣に見比べて、何色がいいかああでもないこうでもないと考える。
「私は、目の色に合わせて紫にしようかな。紫に合うドレス、けっこう持っているのよね」
銀髪に紫の瞳というアイリーシャの色の組み合わせは、この国ではあまり見られないものだ。だから、どこにいてもそれなりに目立つ。
「私は、青にする。赤の髪飾りはこの間買ったばかりだから」
ダリヤは、青を選んだ。
最後まで迷った末、ミリアムは薄いピンクを選ぶ。新しく仕立てた茶会用のドレスがピンクだからというのがその理由だ。
お揃いの品を手に入れた後、街をぶらぶらしているうちに、解散の時間になる。
王宮に戻るという二人とは、広場で別れ、近くで待っている馬車の方に向かおうとしたけれど、首筋にちくちくとしたものを感じる。
これは、たぶん、人の視線だ。
ちらちらと、こちらを見ている人に気づき、ため息をひとつ。
銀糸の髪に紫水晶の瞳。町娘とは明らかに仕立ての違う衣服とくれば、どうしたって人目につく。
「私は、目の色に合わせて紫にしようかな。紫に合うドレス、けっこう持っているのよね」
銀髪に紫の瞳というアイリーシャの色の組み合わせは、この国ではあまり見られないものだ。だから、どこにいてもそれなりに目立つ。
「私は、青にする。赤の髪飾りはこの間買ったばかりだから」
ダリヤは、青を選んだ。
最後まで迷った末、ミリアムは薄いピンクを選ぶ。新しく仕立てた茶会用のドレスがピンクだからというのがその理由だ。
お揃いの品を手に入れた後、街をぶらぶらしているうちに、解散の時間になる。
王宮に戻るという二人とは、広場で別れ、近くで待っている馬車の方に向かおうとしたけれど、首筋にちくちくとしたものを感じる。
これは、たぶん、人の視線だ。
ちらちらと、こちらを見ている人に気づき、ため息をひとつ。
銀糸の髪に紫水晶の瞳。町娘とは明らかに仕立ての違う衣服とくれば、どうしたって人目につく。


