「うぅ…もう!」
紅は覚悟を決めると、ちゅっと彼の唇にキスをした。ほんの一瞬触れただけの子供みたいなキスだ。笑われるかとも思ったけれど、目の前の彼は満足そうに微笑んでいる。
「いいね。この続きも紅にリードしてもらおうかな」
「つ、続きって……」
うっかり続きを想像してしまって、ぼんっと頭から湯気が出そうになるほど赤面してしまった。
「それは無理。絶対……」
消え入りそうな声で紅は訴える。壮介はくっくっと、肩を震わせて笑った。
「わかったよ。それは結婚後の楽しみに取っておくことにする」
ゆっくりと宗介の顔が近づいてくる。熱っぽい眼差しに、紅の鼓動も一層速くなる。
「紅からのキスで、俺もちょっと火がついた。今夜は寝かさないから、覚悟して」
唇を割って、柔らかな舌が紅の口内を蹂躙する。彼の手が荒々しく紅の全身をなぞる。
絶え間なく送られる甘い刺激に、彼の背に回した紅の手にもぐっと力が入る。
「っ。宗くん、好きっ」
「もう一回、聞かせて」
「好き」
「もう一度」
「好き。大好き」
「……俺も。愛してるよ、紅」
彼は宣言通りに、その夜は幾度も紅を抱いた。永遠に続くかと思われるような、濃密な夜だった。
紅は覚悟を決めると、ちゅっと彼の唇にキスをした。ほんの一瞬触れただけの子供みたいなキスだ。笑われるかとも思ったけれど、目の前の彼は満足そうに微笑んでいる。
「いいね。この続きも紅にリードしてもらおうかな」
「つ、続きって……」
うっかり続きを想像してしまって、ぼんっと頭から湯気が出そうになるほど赤面してしまった。
「それは無理。絶対……」
消え入りそうな声で紅は訴える。壮介はくっくっと、肩を震わせて笑った。
「わかったよ。それは結婚後の楽しみに取っておくことにする」
ゆっくりと宗介の顔が近づいてくる。熱っぽい眼差しに、紅の鼓動も一層速くなる。
「紅からのキスで、俺もちょっと火がついた。今夜は寝かさないから、覚悟して」
唇を割って、柔らかな舌が紅の口内を蹂躙する。彼の手が荒々しく紅の全身をなぞる。
絶え間なく送られる甘い刺激に、彼の背に回した紅の手にもぐっと力が入る。
「っ。宗くん、好きっ」
「もう一回、聞かせて」
「好き」
「もう一度」
「好き。大好き」
「……俺も。愛してるよ、紅」
彼は宣言通りに、その夜は幾度も紅を抱いた。永遠に続くかと思われるような、濃密な夜だった。



