「わかりました!!どこに行けばいいんですか!!」
2人の会話を遮るようにして言うと、絹ちゃんは「一華……っ!」と私の名前を呼んだ。
「裏庭。話があるの、ついてきて。」
「わかりました」
「なっ、一華…っ」
「大丈夫だよ、絹ちゃん」
納得いかなそうな顔をしている絹ちゃんに笑いかける。
絹ちゃんはため息をついて、何かあったら言ってね、と言った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
裏庭に着いて、先輩が私を見た。
「あんた、彼方くんに馴れ馴れしくしすぎじゃない?」
「……」
「彼方くんが女嫌いって知らないの?迷惑ってこともわかんないわけ??」
そんなの知ってるに決まってる。

