その中に入っていた画鋲を取り出すと、棘に少し血がついている。
怖くなって絹ちゃんに言うと、
「……地獄に落とそっか」
と笑っているが目が笑っていない絹ちゃんに寒気を覚える。
よ、よかった、絹ちゃんが味方で……とこんな時に安心してしまう。
「普通にさ、やることが幼稚すぎるのよ。佐柄が小学生って言われても信じるレベルに」
ほんと、それは思う。
どうすればいいんだろう。
そう思っていると突然鋭い視線を感じてその視線の方を見た。
……誰??
その視線の先にはドアのところで先輩らしき女の人がこっちを睨みながら笑っていた。
「あいつだよ、佐柄。」
「ええ……!?あの人!?」
絹ちゃんは愛良先輩をギロリと睨むと、愛良先輩は少し怯んだ。
絹ちゃん……尊敬。

