「気をつけた方がいいわよ。ファンクラブのやつらは特に」
いや、絹ちゃん。誰だかわかってるなら絹ちゃんが懲らしめてくれればすぐ終わる気がする……。絹ちゃん強いから……。
そう思ったけどさすがに言えない。これは私の問題だし。
「……わかった」
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次の日、学校につくとまた手紙があった。
ため息をついて教室に向かう。自分の席について荷物を入れようと引き出しに手を入れると
「…っ、痛っ」
チクッと指に痛みが走って反射的に手を引っ込めた。
……っ、血……?
なぜか血を流していて、引き出しを見るとサァァァァと血の気が引いた。
「な、んで画鋲が……」

