「……なんかあったら絶対言いなさいよ?海堂が味方につけばすぐ解決だろうし……」
「え?なんで?」
「……はぁ。一華は鈍すぎんのよ」
え、ええ?鈍い…??
なにが鈍いんだろう……と思っているとそんな私にため息を漏らした絹ちゃん。
「まあとりあえず、1人にはなるべくならないでね」
「うん……」
手紙だけで、終わればいいんだけど……。
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その日はなにもないまま、1日がたった。
玄関に行くと……
「……また、?」
下駄箱の中にはまた手紙が入っていた。
内容は昨日と同じ。
じりじり追い詰めていく気なのかもしれない……。
まあ、私は男好きでもないし、ていうかむしろ苦手だし、調子乗ってなんてないからなんとも思わないけど。
……めんどくさいことになりそうだな。

