後ろから彼方くんに声をかけられてハッとする。見られないように急いで紙をポケットに入れた。



「どうかした……?」

「え、あ、ううん!!なんでもないよ!!」


わかりやすすぎたのか、納得しない顔をする彼方くん。そんな彼方くんに「大丈夫だから!!行こ
!!」と言って、早く早く!と背中を押した。




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お昼休みになり、絹ちゃんとご飯を食べる。


「……なにかあった?」

「…っ、へ?」


今日ずっと、手紙のことを考えていたからか、ぼーっとしてたみたい。



「…う、ううん!!なんもないよ…!」


そう言い笑顔を作る。でもぎこちなさすぎたのか絹ちゃんがしつこく聞いてきたため、「実は……」と手紙のことを話した。