そんな視線を全く気にする様子のない彼方くんは、いつも通り席につく。
……私の腕を引いて。
「か、彼方くん……っ、教室だよ…っ!腕……っ」
「別に気にしない」
「わ、私はめっちゃ気にするんだけど……っ、!」
気にするよ、そりゃ!!
周りからの、ひそひそ話、視線……もう気にすることだらけ。
すると、私と彼方くんのところに、片瀬くんと絹ちゃんが焦ったように来た。
「あ、おはよう絹ちゃんっ!」
「…お、おはよ……じゃなくて!」
そう絹ちゃんが言うと、片瀬くんが口を開いた。
「……彼方。いつの間に一華ちゃんと……」
そう片瀬くんが言うと、彼方くんの眉がピクっと動いた。

