「大丈夫、一華だけだよ」
「なっ、いや、私だけとかじゃなくて……っ!!」
「違うの?」
「違う!」
それじゃ、わ、私が独占欲強いみたいな……!!
ただ仲良くなりたかっただけで、私だけとかそういうのじゃない、もん……。
「うふふ、彼方くんなら一華は安心して渡せるわ〜」
「な、何言ってるのお母さん?」
ど、どういう意味……?
青春っていいわね〜と言いながらお母さんは部屋の方に入ってしまった。
「じゃ、春さんの言った通り、俺がもらうからね、一華」
「……え?………っ、ええ!?」
か、彼方くん……それはどういう意味ですか……!!!