そんな会話が聞こえてくる。
なにかあったのかな……??
その人だかりに近づいていくと、女の子の中心に誰かいるみたい。
なんか、黒い、オーラが……。
もしかして、と思い立ち止まる。
すると、その中心にいた人物が、ひょこりと顔を出す。
「一華……!!」
……やっぱり……っ!!!
「か、彼方くん……!なんでここに?!」
「一華と教室行くから待ってた」
当たり前、とでも言うようにニコニコして私のところに駆け寄ってくる。女の子達は呆然とこっちを見て、ガクりとうなだれた。
「おはよう一華」
「…っおはよう彼方くん!」
私のそばまでやってくると自然に私の手を握る。
待っててくれたんだ……っ、嬉しい。
「行こ」
「うん!」
恋人繋ぎになって手を引っ張っていつものように門をくぐる。

