危険な溺甘同居、始めます!





家を出ていつもの道を歩く。

……彼方くんと手繋いで歩いてたなあ。


手繋いで、他愛のない話をして歩いていた道。でも今は1人ですごく静か。


「…慣れないなあ」


変な感じ。周りの人にとっては、これが普通なんだろうけど。毎日朝から晩まで一緒にいた私にとっては普通じゃなくて。

1人の道は、なんだか遠く感じた。



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彼方くん、もう来て教室にいるかな……?
この角を曲がれば学校の門が見える場所まで来た。

少し早歩きになる。
いつも通り角を曲がると……そこにはいつもと違った光景があった。


「え、人がたくさん……」


門の近くにはたくさんの人だかりができている。
よく見ると……みんな女の子じゃない??


「きゃーっ!なんで今日は1人なの!?」

「朝からかっこいい……!!」

「いつもの女の子といないし、これチャンスじゃない……っ!?」