抱きしめられていて麗さんの顔は見えなかったけど、その声はすごく嬉しそうで。
なんだか、泣きそうだ。
すると、麗さんは私の体を離して目を合わせる。
「一華ちゃん、また今度うちにおいでね。」
「…っ」
「待っているわ」
「…はい…っ!」
そう答えた私にふわっと笑った麗さんは本当に綺麗で。
「…一華」
「…?」
少しだけ、不機嫌そうな彼方くんの声がして彼方くんに視線を向ける。
「こっち来て」
ムスッとしてる。顔を見ればわかる。
そんな彼方くんに麗さんは笑った。
「彼方、可愛くなったわね」
「……うるさい」
彼方くんの変化に驚きながらも楽しそうにする麗さんに、少し不満な視線を向ける彼方くん。
私は大人しく、彼方くんのそばに行く。
「彼方く……っ、わっ」
さっきと同じ。麗さんと同じように抱きしめられてまた驚いた声を出してしまう。

