「というか……ナンパされた、ですって?」

「う…」


絹ちゃんからのギラギラしてる視線が痛くて目をスっと逸らす。


「ナンパ男…一華に手出すなんて100億年早いわ!!いい?一華。今回は海堂がいたからよかったけど。次ナンパ男に出会ったら蹴っ飛ばしてやりなさい!!」

「い、痛そう……っ」


怖い怖い怖いよ絹ちゃん……っ!!物騒なこと言わないで!!


「まあ、海堂とのことおめでとう。」

「ありがとう…」


急に怖かった顔から優しくなった絹ちゃんにほっとする。


「海堂となんかあったらちゃんと言いなよ。一華が幸せになれれば私はそれでいい」

「絹ちゃん……っ好き…っ」

「…やめて、海堂に睨まれるから」


どうやら、彼方くんの嫉妬は男女関係ないらしい。
それぐらい愛されてるって感じで、嬉しいよなあ……っ。