危険な溺甘同居、始めます!






そう言ってパタパタと走ってその場を去った。

すごく、綺麗な人だった……私にも気さくに話しかけてくれて。
いいな、羨ましいな、私も梨花さんみたいな人になりたい。

彼方くんは、私でいいのかな……どうして私なのかな。
もっと、綺麗で優しくて話しやすい人なんていっぱいいるのに。


そう考えると心臓がズキッと痛くなる。

私、いつのまに彼方くんがこんなに好きになったんだろう。
たとえ、いとこだとしても。いい人だとしても。やっぱり今梨花さんが彼方くんと話してると思うとモヤモヤしてしまう。
こんなこと、思いたくないのに……。

よし、とパンっと頬を叩いて気持ちを切り替える。


「まずは買い物が先!!」


そう思ってスーパーに向かって歩き出した。