そう言って私をぎゅっと抱きしめた梨花さん。
「…へ?い、いとこ……?」
驚いて間抜けな声が出てしまう。
この人が……彼方くんのいとこさん!?
言われてみれば納得いくよね……美人だし、彼方くんと普通に喋ってるし。
「そうよ、いとこなの!」
「み、南一華です……っ」
いとこって聞いてホッとする。
わ、私こんないい人に嫉妬してたの……っ!?
「一華ちゃん!!あー、可愛いわぁこの子。彼方も陽方も可愛くないから、すっごくいい!!」
「…あ、ありがとう、ございます…?」
どういう事だ……。
すると、急に私の腕が横から伸びてきた手に掴まれ引っ張られる。
梨花さんから離れたかと思うと、次は彼方くんに包まれてしまった。
「……」
「やだ彼方、私にまで嫉妬しないでよ!」

