危険な溺甘同居、始めます!







「あ!お母さん、夕飯の準備しなくちゃっ!!」



私がビクビク震えていることを知らないお母さんは急に大声を出した。
お母さんは私の肩に手を置くと、にっこり笑って、



「じゃ、あとは好きにしてね〜」



とキッチンの方にルンルンとした足取りで消えていった。

ちょっと待って……どうすれば……。
気まずい。気まずすぎる。気まずい以外の感情が浮かばない。
まだ日佳がここにいてくれて良かったけども。

まてよ、私。ちゃんと状況整理しろ。
家に帰ると、あの海堂彼方がいて、急に同居することになって……。


まって、これ超まずい状況じゃない!?