私は目の前の光景に固まるしかなかった。 な、んで……? 私の視線の先にいた見覚えのありすぎる姿。 その人は私を見て――――いや、私の制服を見て目を見開いていた。 「あら、一華おかえりなさい」 「姉ちゃんおかえりー」 お母さんと日佳は、その人物と同じように椅子に座りながら向かい合って話していた。 な、な、な、な、 「なんで、海堂くんが、いるの?」 そう。 なんで、あの海堂彼方が私の家にいるのでしょうか。