彼方くんの腕の中で彼方くんを見上げると真剣な目で陽方さんを見つめていた。
こ、これはどういう状況なんだろう……。
「ふーん。一華ちゃん凄いね。彼方は拗ねるとめんどくさいからなぁ」
なんてことを言い、ははっと笑う陽方さん。
陽方さんは1歩、私に近づいてきたかと思うと私をのぞきこんで、
「でも、少し興味湧いちゃった。また話そうね?一華ちゃん!彼方をよろしく」
元気そうでよかったよ、とニコニコ笑いながら陽方さんはUターンして去っていった。
……なんというか、チャラい。彼方くんとは正反対だ。
「……彼方く…っ、わあ!!」
彼方くんは私の腕を引っ張って、家に入っていく。
ど、どうしたの彼方くん……っ。
連れてこられたのは彼方くんの部屋で、バタンとドアを閉めると彼方くんは私を抱きしめた。

