「姉ちゃーん」

「どうしたの日佳」


あれからちょうど1週間。
あの後の学校も嫌がらせとかもなく平和に過ごしてやってきた休日。

今、リビングには私と彼方くんと日佳の3人。

日佳は誰かとやり取りしていたのかスマホを手に持っていて、私を呼んだ。


「友達と遊んできていいー??」

「お友達??」


遊ぼうとやり取りしていたのだろうか。私にそう聞いてくる日佳。
部活ばっかりだもんね。たまには遊んだ方がいいよ。


「いいよ、律(りつ)くん??」


律くんは日佳の幼稚園からの親友で、よくうちに来ることもある。


「律もいる。あと何人かの男と女」

「そっかそっかー……え、お、女?」


お、女……!?日佳に、女!?
私が固まると、日佳は意味がわからないのか首を傾げる。


「あ、あは、そっかぁ、女の子……」

「……友達だっつーの」

「うんうん、行ってらっしゃい!!」


私の考えてることがわかったのか、友達だと言う日佳。
そうだよね……日佳絶対モテるよね……。