そうだ、1番疲れてるのは彼方くんのはず。駅にいる時から女の子の視線はずっと彼方くんと片瀬くん。男の人も絹ちゃん見てて、私ちょっと羨ましくなったぐらいだもん。
「それは別にどうでもいい」
「ふふっ、そうだよね」
彼方くん、女の子の視線なんて気にもしてなかったし。
でも、やっぱり見られるのは息苦しいだろうから。
「お疲れ様、彼方くん」
と無意識に手を伸ばして彼方くんを抱きしめ返す。
「……っ」
「…?どうしたの彼方く……、あ」
彼方くんに手を回していたことにハッとして急いで手を離す。
わ、私…なにして……っ。
「ご、ごめんね彼方くん…って」
「……」
彼方くん、顔真っ赤。それを見てコッチも恥ずかしくなってしまう。
そ、そうだよね、びっくりするよね。何気に抱きしめ返すの初めてだし……、って、うわぁぁあほんとになにやってるの一華!!
「一華ってほんと……っ、はぁ。」
「え、ごめんねそんなに嫌だった!?」

