「……これ、絆創膏貼った方がいいんじゃない?」
と彼方くんが私を見上げて言う。
この目線、初めてだ……っ。とドキドキしてしまう。
「やっぱりそうだよね……っ?私気づかなかったから、気づいてくれてありがとう」
そう言って、絆創膏持ってたかなーとバックの中を見ようとすると同時に、目の前が暗くなり、フワッと私の知ってる匂いと温もりに包まれた。
……っ、え。
「か、彼方くん……っ?」
「はあ、やっと一華に触れられた」
「え、えっと……っ」
周りに人がいないとはいえ、やっぱり抱きしめられると恥ずかしい。
「一華今日可愛いから、一華から離れたらいつ声掛けられるか分からないし、ずっとヒヤヒヤしてた」
「え、え、」
だから、彼方くん今日私から離れなかったの……?お茶買いに行く時も着いてきてくれたし、カチューシャ買う時も私の隣にずっといた。
で、でも、私が声かけられるのは有り得ないからなぁ。
「でも。彼方くん、今日女の子がすごく見てたよ。」

