そしてポツンと残された私たち。
今の時間は1時。実は迷路に入る前にご飯は食べてあるからお腹すいてないし。
今、彼方くんといると心臓が爆発しそう……。
と、思っていた私の心なんか知るはずもない彼方くんは、私の手を握った。
それにビクッとしてしまい彼方くんを見ると
「行こ」
と優しく笑うから、ドキドキせずにはいられない。
でも……
「彼方くんは大丈夫なの……?私と2人で」
彼方くん、ずっと私といてくれるけど、片瀬くんと遊びたかったりしないのかな。
そう思うけど、彼方くんは私の言葉にキョトンとする。
「…俺は一華と二人がいいの。こういうの、デートっていうんでしょ」
「で、デート!?」
な、なにいってるの……っ!!
でも、言われてみれば、今は男女二人。しかも手繋いでて……。
冷めたはずの熱がまた顔に集中する。デートなんて言われると変に意識してしまう。
「じゃあ、行こっか」
そう先に歩き出す彼方くんの手を見て、ドキドキと心臓が痛かった。

