「な、なんでお化け屋敷にしたんだろうね、迷路だけでいいのに……」
「俺は全然、むしろお化け屋敷なんて好都合」
「…え」
どういうこと?え、彼方くんお化け屋敷とか好きなの!?
そう思っていた私の心を読み取ったのだろうか。
「好きってわけじゃないよ。そうじゃなくて、お化け屋敷にいたら、一華ずっと俺にくっついてくれるでしょ」
「……なっ」
「だから、嬉しい」
な、な、な、い、意味わかんないよ彼方くん……っ。
ぶわぁぁあと顔に熱が集中する。思わずパッと腕を離そうとすると
「だーめ」
とまた腕を絡まされた。
な、なんか恥ずかしくなってきた……っ。そう思い、俯く。
「まあ、もう出口だけど」
「えっ」
出口?と思った瞬間目の前がパッと明るくなった。
外だ……っ。顔を上げると、絹ちゃんと片瀬くんの姿が。
「一華!……って、顔真っ赤だよ??」
「えっ、真っ赤……?!」

