先輩達も違和感に気づいたのか焦り始めている。
…ああ。
来てしまった、先輩達の前に。
バチッと目が合い、急いでそらす。
「……ど、どうしたのぉ?彼方くん?」
愛良先輩が彼方くんに甘く高い声で話しかける。
周りの先輩も、それに合わせて彼方くんに話しかけている。
昨日の私への態度と全然違う。声がすごく耳に響く…。
「どうしたって、お前らが1番分かってんだろ」
そんな中聞こえてきた彼方くんの今までで1番低い声に、その場にいる全員が固まった。
か、彼方くん……??
その目は冷たく鋭い。流石の先輩達も顔を真っ青にしていた。
「な、なにが……っ」
「一華のことだよ、しらばっくれんな」
うっ…っと言葉を詰まらす先輩達。
「言っとくけど、一華が俺に近づいてんじゃなくて、俺が一華に近づいてんだよ」
「……っ」
「お前らが昨日したことは犯罪。報告するから」

