「……っぁ」
「…?一華……?」
昨日のことを思い出して体が震えてしまう。あの目が怖い。彼方くんに色々話して安心しきってたけど、わたし、閉じ込められてるんだよ……。
私が挙動不審すぎたのかそれに、彼方くんは周りを見る。
「……もしかして」
彼方くんの声が上から聞こえ、見上げると、彼方くんは一定の場所……先輩の方を見ていた。
……っあ。
気づいたら私は彼方くんのシャツをギュッと強く握っていたらしい。
ちらりと先輩を見ると、先輩は彼方くんを見て、顔を赤らめていた。
「…っ、彼方くん?」
行こう、と言おうとすると、彼方くんは歩き出した。
……先輩達の方へ。
「彼方くん…っ!まって!!」
そう言っても気にせず彼方くんは止まってくれない。

