……お母さん、今頃心配してくれてるのかな。
お願い、お願い、私をここから出して。
隅っこで自分の体を抱きしめて俯く。最悪な状況を考えると怖くなり目に涙が浮かぶ。
……疲れた。早くここから出たい。
「……彼方、くん」
パッと出てきた人物の名前を呼んだ、その時。
バタバタバタッ
……え??足音…?
走ってる足音が聞こえる。こんな時間に…?
その足音の音はどんどん大きくなって近づいてくるのがわかる。
「……〜〜か!!!一華!!!どこ!!」
「…っ、え?」
わ、私……??もしかして…っと思った。
この声は…
「かな、た、くん…?」
ガチャ…バンッ!!!
「一華っ!!!!」
目の前のドアが開いて少し視界が明るくなる。
目の前に見慣れた人影が見える。
ああ…っ、来て、くれたんだね。
「彼方く……」

