いくら相手が先輩でも、これだけは絶対……。
「……っ、あんた、彼方くんに好かれてるとでも思ってるわけ?!」
「…え、」
「彼方くんはあんたのことなんてなんとも思ってないから!!自惚れてんじゃねーよ!!」
「……っ、」
あぁ、なんでだろう。こんなに胸が苦しいのは。
彼方くんは私のことなんてなんとも思ってない。そう思うだけでなんでこんなに胸が痛むの。
そう、胸に手を当て、ギュッと握った。
先輩は私のことを鋭い視線で睨み、そのまま立ち去った。
ズルズルと座り込む。
そうだよ、、。
高嶺の花の彼方くんが平凡の私を気にかけてくれてる理由なんて、そんなの同居人だから。
「……胸が痛いよ、彼方くん」

