◇
「よし! これでいいかな?」
8月中旬。夏祭り当日。
全身鏡の前で帯を整え、最終チェック。
髪が少し伸びたので、まとめて小さなお団子を作った。
今日は特別に透瑠パパが送迎してくれるとのこと。
透瑠くんの話によると、着付けの練習をしていたら、『お母さんに内緒で送るよ』と言ってくれたらしい。
さすが透瑠パパ。これなら安心してお祭りに行けるよ。
母には友達と行くと伝えているため、家の前だとバレる恐れがある。
なので、家から少し離れた場所で待つことに。
しばらくすると、曲がり角から透瑠パパの車が見えた。
手を振って存在を知らせる。
「こんばんは~。今日はよろしくお願いします!」
「久しぶり! ささ、乗って!」
透瑠パパに挨拶をして後部座席に乗った。
「清花さん、こんばんは」
「こんばんは!」
薄暗くてわかりづらかったけど、透瑠くんの浴衣も紺色だ……。
うわ~、被っちゃった。これじゃお揃いじゃん。
あっちもマジかよって思ってるかな……。
「よし! これでいいかな?」
8月中旬。夏祭り当日。
全身鏡の前で帯を整え、最終チェック。
髪が少し伸びたので、まとめて小さなお団子を作った。
今日は特別に透瑠パパが送迎してくれるとのこと。
透瑠くんの話によると、着付けの練習をしていたら、『お母さんに内緒で送るよ』と言ってくれたらしい。
さすが透瑠パパ。これなら安心してお祭りに行けるよ。
母には友達と行くと伝えているため、家の前だとバレる恐れがある。
なので、家から少し離れた場所で待つことに。
しばらくすると、曲がり角から透瑠パパの車が見えた。
手を振って存在を知らせる。
「こんばんは~。今日はよろしくお願いします!」
「久しぶり! ささ、乗って!」
透瑠パパに挨拶をして後部座席に乗った。
「清花さん、こんばんは」
「こんばんは!」
薄暗くてわかりづらかったけど、透瑠くんの浴衣も紺色だ……。
うわ~、被っちゃった。これじゃお揃いじゃん。
あっちもマジかよって思ってるかな……。



