小動物な後輩君の愛が深すぎる





「まったく、あんな場所でゲームだなんて。ごめんね透瑠くん」

「いえ、俺も楽しかったので」



8時を回り、テーブルを囲んで朝食を平らげる。

母いわく、ゲームに熱中しているところをこっそり見ていたらしく。ペンライトの光で、怪しいおまじないをしているのではないかとドキドキしていたそう。


星を見ながら魔方陣で何か呼び出しているとでも思ったのだろうか。

いくら怪しいからって、オカルトの趣味はないよ。



「あ、そうだ。透瑠、あなた起きた時どこにいたの?」

「「え」」



透瑠ママから突然質問が飛んできて、思わず反応してしまった。



「寝相が悪くてベッドから時々落ちてるでしょう? 布団で寝ても、壁にぶつかってたんこぶ作ってたし。朝、顔真っ青だったからちょっと気になって」



うわ、どうしよう。隣で寝てました、なんて言えるわけがない。

透瑠くんも同じ思考なのか、私と一切目を合わせようとせず黙り込んでいる。

すると……。



「清花ちゃん、透瑠は大丈夫だった?」

「えっ……あぁ……はい」