リバーシをやった後の記憶がないと言うので、その後何があったのかを説明。
正直に全て話すと、青くなっていた顔がさらに青くなってしまった。
「すみません……っ! わざわざ寝具を持ってきてくれたというのに、散らかしてしまって……」
「いいって! 夜遅くまで付き合わせた私も悪いし!」
「あの……大丈夫でしたか⁉ 蹴られてませんか⁉」
「大丈夫だよ! どこも痛くないから!」
そう励ますも、激しい後悔の念に駆られた彼は、「申し訳ありませんでした……!」とその場で床に額をつけて謝罪し始めた。
ちょっと、声が大きいよ。
ただでさえ一緒の空間で寝てたのに、親達に聞こえたら騒がれちゃう。
「顔上げて? そろそろ下りよう?」
「はい……」
青白い顔で寝具を抱え、蚊の鳴くような声で返事をした透瑠くん。
律儀で誠実な証なんだろうけど、あまり自分を責めないでほしい。
透瑠くんの性格上、ひとりで思い詰めそうだし。
それに……ちょっとビックリしたけど、別に嫌じゃなかったんだよね。
寝具を片づけに1階に下りて、洗面所で顔を洗い、着替えを済ませた。
「あ、清花ちゃん!」



