っていうか、体大丈夫かな。
タオルケット敷いたけど、結局硬い床の上を転がってきたわけだし。
気持ち良さそうに眠る顔を見つめる。
このまま寝かせておこうか、それとも起こそうか。
硬い床じゃ体痛めそうだしな。
でも、無理に起こすと悪いかな……。
どうしようか迷っていると。
──ピピピピピピピピ!
おっと、もう7時か。
枕元に置いたスマホを取ってアラームを止める。
「んー……? なに……?」
鳴り響いたアラームの音に険しい顔をした透瑠くん。
ちょうど頭の上に置いていたから、そりゃうるさいよね。ごめんね。
「…………え? えっ、ええっ?」
「お、おはよう……」
「おはようございます……ええっ⁉」
最初はぼーっとしていたものの、目の前の光景に目をかっ開いて焦り出した。
辺りをキョロキョロし、散らばった寝具を見つけると、状況を把握したのか、顔色がみるみる青くなっていく。
「あ……俺は何を……」
「大丈夫だよ。ただ隣にいただけだから」



