「────じゃ、5時にまたここに集合で」
「清花ちゃん、透瑠をよろしくね」
「はーい、了解です」
アスレチック場の入口で父親達と別れて、親子別行動に。
母親達は一足先に向かったらしい。
「よし、私達もそろそろ行こうか」
「は、はいっ」
後ろでちょっぴり緊張している透瑠くんと一緒に入口のゲートをくぐった。
──15分後。
「無理無理無理! 渡れないって!」
「大丈夫だよ! 下に網張ってるから!」
吊り橋の向こうにいる透瑠くんに声をかける。
現在5個目のアスレチック、丸太の吊り橋に挑戦中。
下に網あるし、隙間も狭いから、足を踏み外したとしても落ちることはないんだけど……。
グラつく丸太が怖いようで、なかなか先に進めない様子。
「お兄ちゃん早く行ってー」
「ごめんね! ちょっと待って!」
後ろで並んでいる子ども達が痺れを切らし、とうとう急かしてきた。
まさかここまで苦手だとは思わなかった……。



