小動物な後輩君の愛が深すぎる





学校を後にし、菫と一緒に制服のままファミレスへ。



「菫はテストどうだった?」

「数学があまり解けなかった。だからちょっと心配」

「あー、苦手だったっけ。怜也くんに教えてもらったら?」

「それだと上川くんの勉強時間が減っちゃうから迷惑かけちゃうよ……」



迷惑って……本当優しいな菫は。

怜也くんの気持ちを知っているこっちからすると、全然迷惑じゃないと思う。



「…………むしろ喜ぶと思うけどなぁ」

「ん? 何か言った?」

「ううん。なんでもない。それより飲み物取ってきたら?」

「あっ、そうだね! じゃあお言葉に甘えてお先に」



いけないいけない、心の声が漏れちゃってた。
両想いになるのも、時間の問題かな。


届いた日替わりランチを先に食べていると、ドリンクバーのほうから、菫と聞き覚えのある声が聞こえた。



「モルモットみた~い、可愛いね~」



モルモット……そのセリフ、どこかで聞いたことがあるぞ……?

まさか……。