◇
「今日はありがとうございました」
「いえいえこちらこそ」
お母さんがもうすぐ帰ってくると連絡が来たので、名残惜しいけど透瑠くんを帰すことに。
顔も赤いし、耳も赤いし。一緒にいたら変に勘ぐられるかもしれないからね。
「ねぇ、もう心の準備できた?」
玄関まで送り届けると、くるりと振り向いて首を傾げた透瑠くん。
それは……キスしたいってことだよね。
せっかちだなぁと思いつつも、愛されてるのを実感して、胸がポッと温かくなった。
「……いいよ。しよっか」
「えっ、いいの? じゃあ……遠慮なく」
透瑠くんの手が頬に触れ、そっと目を閉じる。
帰ってきてから何も食べてないし、今朝も匂いが強い物は食べてないし。
ちょっとチュッてするだけだから一瞬で終わるし。大丈夫。
……待った、唇カサついてなかったっけ? 確認するの忘れた。あぁもう、リップクリーム塗っとけば良かった。
「今日はありがとうございました」
「いえいえこちらこそ」
お母さんがもうすぐ帰ってくると連絡が来たので、名残惜しいけど透瑠くんを帰すことに。
顔も赤いし、耳も赤いし。一緒にいたら変に勘ぐられるかもしれないからね。
「ねぇ、もう心の準備できた?」
玄関まで送り届けると、くるりと振り向いて首を傾げた透瑠くん。
それは……キスしたいってことだよね。
せっかちだなぁと思いつつも、愛されてるのを実感して、胸がポッと温かくなった。
「……いいよ。しよっか」
「えっ、いいの? じゃあ……遠慮なく」
透瑠くんの手が頬に触れ、そっと目を閉じる。
帰ってきてから何も食べてないし、今朝も匂いが強い物は食べてないし。
ちょっとチュッてするだけだから一瞬で終わるし。大丈夫。
……待った、唇カサついてなかったっけ? 確認するの忘れた。あぁもう、リップクリーム塗っとけば良かった。



