小動物な後輩君の愛が深すぎる

「髪、伸びましたよね」

「あ……うん」



透瑠くんと再会した時は顎くらいまでだったのに。
いつの間にか鎖骨の下まで伸びていた。



「パーティーの時の白いワンピース似合ってました」

「ありがとう。透瑠くんもトナカイ似合ってたよ」

「ありがとうございます」



…………ヤバい、どうしよう。



「どうしたの?」

「ごめん、鼻血出してたの思い出した……」

「もう! 何思い出してるの!」



プルプル震える背中をペシッと叩かれ、お腹に両腕が回ってきた。



「アハハ、耳真っ赤~。照れてるんですか?」

「っ、うるさいなぁ! そっちだって顔真っ赤じゃないの?」

「さぁ、どうでしょうね」



フフフと笑い声が耳元で響く。

透瑠くんの髪の毛が当たっているのもあって、ちょっとくすぐったい。



「……ねぇ、もうキスしていい?」

「っ……⁉」



ダイレクトに耳に入ってきた発言に、お腹に回っている腕をほどいて急いで離れた。