小動物な後輩君の愛が深すぎる

「あの……透瑠と何かありました……?」

「あ……話聞いちゃった?」

「はい……」



チョコを届けに来た日の夜、電話がかかってきて、少し暗い声で話していたらしい。



「私が全部悪いんだ。気持ち知ってて、(もてあそ)んでしまったから」

「先輩……」

「ごめんね。中庭で相談してたの、怜也くんから聞いたんだ」



透瑠くんが私に告白しようとしていたこと、先生と仲良くしているのを見て誤解されたこと。

そして、14日にあったこと、全て話した。



「あいつ、先輩が言ってたことちゃんとわかってますよ。
あの時は、やきもち妬いて少し不安になったからそう言っただけです」

「そう……でも嫌な思いさせちゃった」

「大丈夫ですよ。まぁ……告白はまだ難しそうですかね……」



やっぱり告白しようとしてたんだ……。

本当に私は何やってるんだろう。
優しいからって調子に乗り過ぎじゃん。



「先輩は透瑠のことどう思ってるんですか?」

「……好きだよ」