小動物な後輩君の愛が深すぎる

──翌朝の火曜日。



「清花ちゃん、おっはよぉ~!」

「おはよう怜也くん」



登校中、昨日に続き、またまた怜也くんと合流。

朝から元気だなぁ。



「あれ? 隼は?」

「会ってないよ。遅刻魔さんに早起きは難しかったのかな」

「あいつ三日坊主だもんなぁ~」



隼は時間にルーズで自由な性格な上に、三日坊主でもある。

怜也くんと同様、見た目と中身が違うけど、隼の場合は、もはやギャップというより見かけ倒しレベルだ。

実際に好きな子からも、『見かけ倒しだよね』とバッサリ言い切られたこともあったそうだ。


仲良く並んで歩いていると、後ろからパタパタと走ってくる足音が。



「清花~っ、上川く~ん、おはよ~!」

(すみれ)! おはよう!」



ロングヘアを風になびかせながらやって来たのは、1年の頃のクラスメイトの綿原(わたはら)菫。

ふわふわした雰囲気が特徴の美人さんで、とても優しい性格の持ち主。



「わ、綿原さんおはよう! 元気?」

「うん! 毎日元気だよ!」