◇
帰宅後、家族全員で食卓を囲む。
母の作った肉じゃがを口にしながら、今日あった話を切り出す。
「ねぇ、透瑠くんがこっちに帰ってきてたんだけど、知ってた?」
「もちろん! 立派な好青年になってたでしょう?」
夕飯を食べる箸が止まる。
えっ⁉ 立派な好青年って……お母さん会ってたの……⁉
「実は、春休みにさくらちゃん家にお邪魔した時に会ったのよ。同じ学校だってことは内緒にしててほしいって言われてね。きっとビックリさせたかったのね~」
ウフフ~と呑気にペラペラと話す母。
さくらちゃんというのは、透瑠くんのお母さんのこと。
ちなみに私の母は、華絵って名前。
隼だけじゃなくて、うちのお母さんにも口止めしてたのね……。
「────なぁ、夏休みになったら、久しぶりにみんなでバーベキューしないか?」
夕食を食べ終えてお茶を飲んでいると、母の隣に座っている父が突然口を開いた。
「いいわね! 透瑠くんも帰ってきたことだし! さくらちゃんに連絡してみるわね!」
帰宅後、家族全員で食卓を囲む。
母の作った肉じゃがを口にしながら、今日あった話を切り出す。
「ねぇ、透瑠くんがこっちに帰ってきてたんだけど、知ってた?」
「もちろん! 立派な好青年になってたでしょう?」
夕飯を食べる箸が止まる。
えっ⁉ 立派な好青年って……お母さん会ってたの……⁉
「実は、春休みにさくらちゃん家にお邪魔した時に会ったのよ。同じ学校だってことは内緒にしててほしいって言われてね。きっとビックリさせたかったのね~」
ウフフ~と呑気にペラペラと話す母。
さくらちゃんというのは、透瑠くんのお母さんのこと。
ちなみに私の母は、華絵って名前。
隼だけじゃなくて、うちのお母さんにも口止めしてたのね……。
「────なぁ、夏休みになったら、久しぶりにみんなでバーベキューしないか?」
夕食を食べ終えてお茶を飲んでいると、母の隣に座っている父が突然口を開いた。
「いいわね! 透瑠くんも帰ってきたことだし! さくらちゃんに連絡してみるわね!」



