「怒られはしないけど、妙にリアルな内容で……だから起きた時、少し混乱する」
「そうですか……なんかすみません。
熟睡させてって姉ちゃんにお願いしておきますね」
「ありがとう。助かる」
お願いしたところで変わるかは置いといて。
さすがにこの状態が続くとテストと検定に影響が出そうだから勘弁してほしい。
命日にわーわー騒いでごめんなさい。
と、心の中で彼女に謝罪した。
「あ、そうだ。今月仮装の日あるじゃないですか。去年はどんな感じでしたか?」
「仮装した人のかごにひとりずつお菓子を入れたよ。今年は怜也くんと一緒に医者の仮装をやることになったんだ」
仮装の日について知りたいとのことで、去年の様子を教えた。
先輩達の仮装がクオリティ高くて、クラスみんなが驚いてたっけ。
傷メイクが超リアルだったんだよね。
「マジですか? 実は俺もやるんですよ……うさぎの仮装で」
「ええっ⁉」
うさぎ⁉ 絶対似合うでしょ! 超楽しみ……!
透瑠くんは浮かない顔をしているけれど、想像したら少し元気が出てきた。



