小動物な後輩君の愛が深すぎる



気まずそうな顔で謝った隼。

春休み……⁉ 2ヶ月も黙ってたの⁉ なんで⁉
私にとっても大切な後輩なのに……!



「タイミングって……2ヶ月もあったじゃん! 一言言ってくれたら良かったのに!」


「……ごめんなさい」



ベッドから蚊の鳴くような声が聞こえて振り向くと、透瑠くんが毛布から顔を出して、申し訳なさそうにこちらを見つめていた。



「俺が隼くんに口止めしてたんです」

「な、なんで……っ」



詰め寄ろうとした瞬間、右腕をガシッと掴まれた。



「青石さん、ここ保健室だから」

「っ……すみません! 失礼しました!」



にこやかに制止してきた先生にハッと我に返る。

早口で先生に謝り、そのまま隼を置いて保健室を後にした。







片手にバーガーを持ち、自習課題のプリントを解く。
しかし、全然はかどらない。

最悪……(かい)先生の前で大声上げちゃった……。



「清花ちゃん、全然解けてないじゃん。大丈夫?」



一足先に課題を終えた怜也くんが目の前に椅子を持ってやってきた。