簡単に手に入るお金。

「お金がたくさん欲しいってお願いしたらさぁ、財布から溢れるほど万札出てくるんだよ。ほらっ!」


財布の中身には万札がぎっしりとある。


ありえない。
だけどアミがアルバイトをしていないことも、家族が金持ちではないことを知ってる。



だからこそ、不思議だった。



「これってさ、絶対魔法のアプリだよ。
だって私、こんなに綺麗になってスタイルまで良くなったんだから!」




私達の会話を聞いていたであろう委員長こと、倉橋マナミはうっとりと鏡を見てはそう告げた。








したいーーーー。





アミの増える万札。




委員長の可愛くなった姿。




全て、アプリのおかげだったら?




私はニヤリ、と笑った。