私は怖くなって財布を
学校の焼却炉で、燃やした。


ごめんね、お母さん。

お母さんからの大切なプレゼントを
燃やしてしまってごめんね。



幸せアプリで手にした万札は
怖いことにしか、思えなくてーーーー



燃やして全て無かったことにする。

灰になった財布をーーーー





私はちゃんと確認したから。






「お母さん、ごめんね。
私気づいたよ。
幸せアプリなんか無くたって
ちゃんと幸せだったよ。

お母さんからの大切な宝物だった財布を無くしてしまってごめんなさいーー」





私は焼却炉の前、涙を流した。