「やば、菜結ちゃんが隣とか運命かな〜?なんて。よろしくね!」



1限目─────HR。席替え。

あたしのお隣になったのは、なんと斉藤くんだった。

話しやすい人でよかったあ〜。



「こちらこそよろ……、」


そこまで言いかけたとき、昨日の出来事を思い出した。


そうだ、リハカノ。

しばらく考えさせてって返事したんだった!


どうしようかなリハカノ。

協力してあげたいきもちはめちゃくちゃあるんだけど……。



「菜結ちゃん、昨日は急にヘンなこと言ってごめん。オレあとから冷静になってちょっと突っ走りすぎたなーって反省した」



人差し指を鼻の下に当てて、恥ずかしそうにする斉藤くん。



「だからなんていうか、返事……今すぐじゃなくてもいいから! 菜結ちゃんが今後もし、オレのリハカノしてやってもいいな〜って思ったら教えて!」


その言葉に、ちょっとホッとする。

今はレンアイのことごちゃごちゃ考えたくないもんね。