暴いて、甘い衝動 【再連載中】

その名前に動揺して、「お世話係じゃなくてお目付け役だよ」と突っ込むのも忘れてしまった。


────“あの”土屋利人。

そう、利人ってありえないほどモテるんだよね。たぶんあたしが思ってる以上に、たくさんの人に好かれてる。



「ところで菜結ちゃん、今彼氏は?」

「、カレシ? 急にどうしたの」


「あはは、ごめん。でも気になって」

「……いないよ」


「じゃあオレと付き合おうよ」



一瞬、時が止まった。



「……、ええと、付き合うって、」

「自分で言うのもなんだけど、オレもけっこう人気物件ですよ」



土屋には当然負けるけれども、と付け加えて、斉藤くんがあたしを見る。


たしかに斉藤くん、かなりモテる。
クラスのど真ん中にいるザ・一軍男子。


ちゃらくて女子に慣れてるのは明らかなんだけど、馴れ馴れしすぎなくて、ちゃんと一線引いてるイメージ。


だからむしろ、一周回って女の子に興味ない説が出てた覚えもある。


その斉藤くんが、あたしに交際を申し込んでいる?



正気? ドッキリ? 罰ゲーム?

どうやら気難しい顔をしてしまったらしい。