暴いて、甘い衝動 【再連載中】

もしかして、利人が追いかけてきてくれた……?


鼓動が早まるのは、認めたくないけどほんのちょっと期待してたせい。


今、利人の顔を見たくないのはホント。
でも、あたしのことを気にかけてほしいのもホント。



もし、利人だったらなんて言おう……。

なんて、思考を巡らせたタイミングで後ろから肩を叩かれた。


「なーゆーちゃんっ」

「っ! 」


声で利人じゃないことがわかった。

なんなら振り返らなくても、声で相手が誰かまでわかった。



「斉藤くん、……ごきげんよう」

「おっ珍しー。菜結ちゃんがお嬢様言葉使ってる! でも、なんか元気ないね?」


「いえいえ、元気もりもりですのよ……」

「いや見るからに落ち込んでるじゃん。朝泣いてたことと関係ある?」



いきなり核心についてくるじゃん。

これ以上傷をえぐらないでよお……。