追いかけてこないと思うけど、万が一追いかけてこられたときのために裏門から抜ける。
いつもは乃亜ちゃんと帰る通学路。
今日は久々にひとりぼっち。
はあ、これからどうしようかな。
足は勝手に家のほうに向かってる。
とりあえずベッドで眠りたいって思うのと同時に、可愛いお洋服でも買って気を紛らわせるのもいいなと思ったり。
あっ、でも。
落とすといけないから、カードは学校に持って行くなって利人に言われてて。
しかも、万が一盗まれても大丈夫なように、お財布には二千円しか入れないようにって……。
2千円じゃ欲しいお洋服買えないよ。
利人の言うこと忠実に守ってバカみたい。
そうやってため息を吐いた直後、後ろから誰かの足音が聞こえてきた。
どきっとして、歩く速度を少しだけ緩める。



