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□
シャッ……っと。
カーテンの開く音。それに伴って差し込んできた朝の光にまぶたの裏を貫かれる。
うう、まぶし……。
もう朝なの?
なんか、すごくいいを夢を見てたような……。
内容は思い出せないけど、まだもう少しだけ、そこにいたい気がした。
「菜結、早くしないと遅刻する」
聞き慣れた声が、ぼんやりとした意識の中にすさっと入り込んでくる。
声の主がすぐそばいにいるのが気配でわかって、なんだかほっとして。
ほっとしたせいか、また眠たくなってきて。
「まだ寝てたい……」
もう一度毛布をかぶろうとした────けど、それはあっさり剥ぎとられた。
「んっ……さむいよ……」
丸くなるあたしにお構いなし。
そのまま乱暴に腕を引かれ、無理やり上体を起こさせられた。
仕方なく目を開ける──────と。
「っ!」
ばくんと心臓が跳ねあがる。
目の前に利人の顔があって。
しかも、その利人が、あたしのパーカーパジャマに手をかけて、脱がそうとしてて……
「ひぁっ? ……な、に、利人」
「うるさいな。時間ないから着替えさせてやろうと思ったのに」
不機嫌な響きに、ようやく頭が覚醒してきた。
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シャッ……っと。
カーテンの開く音。それに伴って差し込んできた朝の光にまぶたの裏を貫かれる。
うう、まぶし……。
もう朝なの?
なんか、すごくいいを夢を見てたような……。
内容は思い出せないけど、まだもう少しだけ、そこにいたい気がした。
「菜結、早くしないと遅刻する」
聞き慣れた声が、ぼんやりとした意識の中にすさっと入り込んでくる。
声の主がすぐそばいにいるのが気配でわかって、なんだかほっとして。
ほっとしたせいか、また眠たくなってきて。
「まだ寝てたい……」
もう一度毛布をかぶろうとした────けど、それはあっさり剥ぎとられた。
「んっ……さむいよ……」
丸くなるあたしにお構いなし。
そのまま乱暴に腕を引かれ、無理やり上体を起こさせられた。
仕方なく目を開ける──────と。
「っ!」
ばくんと心臓が跳ねあがる。
目の前に利人の顔があって。
しかも、その利人が、あたしのパーカーパジャマに手をかけて、脱がそうとしてて……
「ひぁっ? ……な、に、利人」
「うるさいな。時間ないから着替えさせてやろうと思ったのに」
不機嫌な響きに、ようやく頭が覚醒してきた。



